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南外山堀井歯科
〒485-0024
小牧市大字南外山162-3
TEL : 0568-75-7075
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診療にあたり、エックス線での検査は重要です。
エックス線を使用すること で、目では確認することが出来ない組織や、病気の進行を知ることができます。
これを2回撮影したら、放射線被爆量は、だいたい天気のよい日に日光を約30分間浴びた量と同じぐらいと言われています。 |
舌苔だと思います。
舌苔が付着していることで口臭の原因の一つになります。
それを除去するブラシなども あります。しかし、ブラシ等で強くやりすぎると味らい(味を感じる器官) が破壊され味覚障害になることもあります。 |
金属アレルギーだと言われました。口の中にはたくさん金属があります。
全部取らないといけないでしょうか? |
パッチテストといってどの金属にアレルギーがあるか皮膚科で検査していると思います。まずそのデータと歯科用金属との関連を調べてから治療方針をたてます。すべて除去するとは限りません。 |
初診の時、保険で費用はおよそどのくらいかかりますか? |
内容にかなり異なります。3000〜5000円程度とお答えしておきます。
急患で見える場合、奥歯が痛むことが比較的多くあり、奥歯の神経を取ったりすると、全体のレントゲン、検査なども合わせて5000円くらいになると思います。また取れた冠をつけるだけとか、むし歯を削って詰めるだけとかであれば当然2000円以下の場合もあります。
また、取れた前歯の大きなブリッジを早急に作り直すために初診日に型をとり、仮歯まで作れば、時間もかかりますが5000円以上になるでしょうし、初診日に写真を撮り、感染予防で歯石、歯垢をとって、真横に埋まっている親知らずを抜いてもやはり、費用はかかると思います。保険診療は全国共通ですので(歯の状況により、同じような処置をされているようで、異なってくる場合もありますので誤解ないように願います)、ご心配な方は、あらかじめご相談ください。
当院では特別なご要望がない場合は、保険診療を基本に行っております。 |
前の駐車場がいっぱいで、とめられないことがあるのですが。 |
先生が複数みえますが、最初に診ていただいた先生が、その後もずっと診ることになるんですか? |
この質問も良く受けます。原則的に担当医制はとっておりません。理由は診療の流れを円滑にして、急患に即応できる体制を取るために複数の歯科医を配しております。
基本的に治療方針、患者様のご要望などは詳細にカルテに診療毎ごとに記載しておりますのでご心配されることはありません。
しかしながら、当然ご希望の先生がおみえでしたら、「遠慮なさらず」受付かスタッフにお願いします。もちろん、途中で変更していただいても「まったく」構いません。むしろ、その方がドクター側にもいい影響(患者様サービスの向上を図る上での反省点)があると思っております。また、たくさん先生がいた方が、気の合う先生との出会いの選択肢も多くなるはずです。希望される先生がおみえの場合、担当医制とさせていただきますが、その際、担当医の予約状況により待ち時間が長くなったり、順番が遅くなることが生じることはご了承ください。
あと、もう一点。セカンドオピニオンという観点から、二人くらいの先生に担当してもらうというのがよろしいかと思います。いくら経験があるといっても一方向からしかその病態が診れていないということもないとも限りません。二人くらいの先生が担当していた方が治療方針も多様化すると思います。 また、主に担当していた歯科医が急に休むことがありましても、気を使われなくて良いかと思います。 |
できるだけ待ち時間がないようには努めております。
しかし、急患応需のために、外傷、重症感染症、痛みのひどい歯の痛み、こどもさんの学校・幼稚園・保育園からの急患などの初診・再初診の患者様のためにお待たせすることがあると思います。
混み合わない時間帯では、待ち時間はありませんので、受付またはメールでご確認ください。 |
特に空いている時間帯・曜日があれば教えてください。 |
時間帯としては今のところ午前中は12時まで受付ですが、11時から12時の間はご希望の時間でご予約できると思います。
曜日としては、祝祭日のある週の「木曜日」がよろしいかと思います。 |
毎回「保険証を見せてください」と言われるのですが、そうしなければならないのですか? |
月に一度の保険証の提示は、保険診療を受けるうえで、「義務」です。義務と権利は表裏一体ですよね?保険診療を受ける権利は、保険証の月に一度の提示の義務を遂行して得られると解釈してください。
期限切れの保険証では、保険診療を受けることはできません。転職・退職などで保険者の変更があった場合「必ず」申し出てください。期限切れを知りつつ、保険証の提示を故意的に拒否した場合、その診療行為は自費費用を請求されても反論はできないと思います。
ご質問の「毎回」というのは、一ヶ月に一度の通院ではありえますし、またそうでない場合も、保険診療を受ける場合、保険証を持参することは、決して間違いではなく、個人的な意見を言わせていただければ、患者様には「車を運転する上での運転免許証」のような感覚でご理解をいただければ幸いです。 |
留学するのですが、海外での歯科治療の料金はどのくらいかかるのでしょうか? |
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日本のように国民皆保険の国はほとんどなく、かなり高額となります。
【海外での歯科医療費の目安】
諸外国での歯科医療の実状については、一般的に北米、西欧、北欧諸国を除けば、歯科治療の環境はわが国とかなり異なった状況にあると考えられます。また、各々の国によって保健医療制度や医療保険システムなどが異なるため、受療方法の違いや医療費の支払い方法および負担額にもかなりの違いがあると考えられます。特に歯科医療保険に関しては、自己の責任で払い込み、あらかじめ決められた範囲内での医療給付しか受けられない国や、国が医療保障制度を定めているものの、適用範囲が検査や予防処置主体のため、入れ歯や金属冠は保険の適用外になっている国など、その制度は多種多様。また、同一国であっても、居住地域や歯科医療機関によって歯科医療行為に対する支払額に大きな差が生じる国もあるようである。したがって、諸外国で、日本と同様の水準の歯科医療を日本と同様の負担額で受療することは、まずできないと考えてよいようです。
諸外国の歯科事情を鑑みると、原則として赴任前に歯科治療を済ませておくことが薦められます。赴任命令がでてから赴任までの期間が十分でないことも多く、辞令が発令されてからでは歯科治療のために十分な時間をとることができないケースも多いと思われます。それゆえ、本来、歯・口の健康管理は海外赴任前だけでなく、定期的な歯科健診の受診やかかりつけ歯科医を持つなど日常生活の中での管理が重要になってくることはいうまでもありません。
ここでは、主としてわが国でも一般的に行われている歯科治療法の諸外国での経費について、円に換算して示すことにしました。したがって、為替相場によって多少増減することをご承知おきください。またここで示した医療費が当該国の医療保険ですべてカバーされる場合や一部負担金の割合が異なっていたり、外国人(邦人)には適用されないケースもあるので、あくまでも歯科医療費の目安であることをご理解ください。
《アメリカ》
初診料:¥3,000〜9,000
X線写真:¥9,000〜20,000(口全体)、¥9,000〜15,000(パノラマ式)
充填処置:¥9,000〜17,000(アマルガム)、¥9,000〜20,000(コンポジットレジン)
インレー、アンレー:¥52,000〜85,000
クラウン:¥65,000〜130,000
金属焼きつけポーセレン(陶材の白い歯):¥65,000〜130,000
ブリッジ:¥65,000〜130,000(1歯あたり)
部分入れ歯:¥90,000〜120,000
総入れ歯:¥130,000〜200,000(上または下) |
《カナダ》
初診・総合検査料:約¥8,000
X線写真:約¥7,000
歯のクリーニング:約¥10,000 |
《イギリス》
クラウン:¥8,000〜12,000(小臼歯、大臼歯)
部分入れ歯(レジン床):約¥9,500(但し、欠損歯数によって異なる)
部分入れ歯(金属床):約¥16,000(但し、欠損歯数によって異なる)
総入れ歯(レジン床):約¥9,000(上または下)、約¥15,000(上と下) |
《イギリス》
クラウン:¥70,000〜80,000
金属焼きつけポーセレン(陶材の白い歯):¥120,000〜130,000
充填処置:¥9,000〜17,000(アマルガム)、¥9,000〜20,000(コンポジットレジン)
総入れ歯:約¥270,000(上または下)
根管治療と根管充填(歯の根の治療):約¥40,000〜80,000 |
《スウェーデン》
※19歳以下の歯科治療、予防処置は原則として無料
診査料:約¥5,000
無歯顎診査:約¥2,500
総入れ歯:約¥270,000(上または下)
X線写真(歯科用):約¥300
X線写真(パノラマ):約¥4,000
歯面清掃(一口腔単位):約¥6,000
抜歯:約¥5,000
根管治療と根管充填(歯の根の治療):¥20,000〜40,000
充填処置:¥5,000〜10,000(コンポジットレジン)
インレー:¥25,000〜42,000
クラウン:¥42,000
部分入れ歯:¥30,000〜50,000
部分入れ歯(金属床):¥75,000〜90,000
総入れ歯:約¥55,000〜 |
《イギリス》
1.保険適用の場合
抜歯:¥2,200〜
歯石除去:¥2,200
根管治療(歯の根の治療):¥3,600〜10,000
X線写真(歯科用):¥360
X線写真(パノラマ):¥2,200
2.保険適用外
クラウン:¥15,000〜36,000
歯周治療(ルートプレーニング):¥11,000
歯周治療(フラップ手術):¥18,000
ブリッジ(1歯欠損の場合):¥43,000〜110,000
部分入れ歯:¥72,000〜180,000
総入れ歯:¥110,000 |
《香港》
充填処置(コンポジットレジン):¥3,500〜
抜歯:¥9,000〜
歯石除去:¥5,500〜
歯周治療(フラップ手術):¥18,000
根管治療(歯の根の治療):¥18,000〜
X線写真(歯科用):¥700
X線写真(パノラマ):¥5,500
クラウン:¥27,000〜45,000
ブリッジ(1歯欠損の場合):¥80,000〜135,000
部分入れ歯:¥90,000〜
総入れ歯:¥180,000 |
《シンガポール》
抜歯:約¥20,000歯肉切除:約¥40,000 |
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海外での歯科治療には保険が効かないとききます。民間保険はどうなっているんでしょうか? |
外国では日本のように国民皆保険ではありません。歯科の場合、海外傷害保険では事故以外は適用外なので、そのため個人契約の保険に加入する(個人負担)必要があります。契約料金によって現地で受けられる診療所を指定される時もあり、各保険会社に確認することが必要です。また現地でかかった費用を後ほど会社に請求し、払い戻しを受けられることがありますので、派遣前に雇用先に問い合わせしてみてください。
また、開発途上国での歯科医院の滅菌の良否はまちまちですし、器材の滅菌不良からの院内感染が不安の種です。開発途上国にあっても外国人用に設備が整った歯科医院がある場合がありますが、診療費は現地の開業医と比べると高額になるようです。現地の医療情報は個人用医療保険に入る時に聞くとか、現地の日本人会からの情報を得るとか、大使館付の医務官に相談してみてください。 |
娘が4年ほど、海外に留学します。検診させたほうがよろしいでしょうか? |
4年となりますと、やはり、検診をしてしっかりと治療を終えておくことをお勧めします。保険の問題、細かいコミュニケーションの問題、歯科医のレベルの問題など、日本で治療を終わっておくことがベターだと思います。
ですから、症状が現在なくても、不良補綴物(合わなくなった冠、ブリッジ、義歯、部分的な金属のかぶせ)や、脱離しそうな白いつめもの、症状が出る可能性にある親知らずなどは治療をしておくほうがいいと思います。
治療に時間がかかる場合があります(特に根が膿んでいる場合)。予定が決まり次第、早めに受診してください。治療計画を早急に立て、計画的に治療を行います。 |
海外旅行を計画しております。海外での歯科治療事情を教えていただければ幸いです。 |
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海外派遣労働者の歯科保健医療の対応を考えて
1.はじめに
今日までの日本の発展は、資源の乏しいわが国が産業を通じて、貿易を通じて、世界に向けての活躍によって大きく羽ばたいてきたことは誰も否定できません。
今日では、時代は全く変わって極めて多種多様の日本人が非常に多く海外で活躍する時代となりました。普通の日本人が、特に、外国語も十分にできない人達まで海外で活躍する時代となってきていて、海外での活躍が特別なことではなくなっているのです。それだけに、いろいろな問題が起こってきており、健康管理の問題も1つの重要な課題となっています。この事態は日常的に国内で行われている健康管理が国の内外を問わず並行して行われることが必要となってきていると考えられます。ある日突然、海外勤務という命令が出ても、国内転勤と同じように短時日の内に勤務地へ出向くというようなことが行われてもよい状態をしっかりと日頃から整備しておくことが必要となってきているのです。現状の多くの企業は、この点、非常に安易な取り組みしかしていないと言わざるを得ないと考えています。
そこで、現状を踏まえて、これからの海外派遣労働者の歯科保健医療の在り方を、如何に進めていくべきか少々考えてみたいと思います。
2.海外派遣労働者と歯科保健医療
ここに保険同人社健康電話相談機関「海外ヘルシーダイヤル」の1989年4月1日から1994年12月末日までの6年間、世界55ヶ国から寄せられた2,766件の分析から得たものがあります。
歯や口腔に関する相談は、産婦人科11.6%、健康・医療情報12.1%、小児科11.6%、に次いで5%前後を占める比較的高いグループに歯科、皮膚科、消化器の問題が属していることが報告されています。これらの相談の内容も本人か家族か、年齢構成についても調べる必要があるけれども健康や医療に関して少なからず問題を抱えていることは確かなことのようです。
相談も、比較的滞在年数の短い0〜1年、1〜2年に30.2%、20.9%と集中していることもこれからの出発前の健康管理の在り方によって発生をかなり抑制できる可能性もあるし、対応についても現地での在り方を具体的に決めておく必要性のあることを物語っていると考えています。歯や口腔に関する相談でも0〜1年で21.6%、1〜2年26.2%、2〜3年19.4% と在留初期期間に多く、相談全体としては3〜4年未満で79.1%、5〜6年未満で92.1%を占めています。このことはもう少し日常の健康管理や対応の指導を行っているならば相当に改善できる可能性を含んでいることを示していると言えます。
また、地域的な点についてみると歯科の領域では中南米に最も多く6.7%、東南アジアは比較的少なく4.1%でしかありません。しかし、このことはそれぞれの地域に派遣されている日本人の数によっても異なるのでこの数値だけで決めつける訳にはいかないと考えています。
3.世界各国の歯科医療制度
わが国の医療制度は世界に冠たる国民皆保険制度です。何時でも、何処でも、直ぐに、安く、医療が十分に受けられる国です。この制度に慣れ過ぎていて、いずれの国も同じと錯覚しており海外に出てこれは一寸違うぞと慌てることが少なからずあります。社会保険の制度が歯・口腔の領域に限ってみてもこれ程整備されている制度はわが国以外には全く無いことを衆知徹底させておく必要があります。
医療制度、歯科医療制度は国によってそれぞれ異なっており、保健医療関係者も医療費のレベルも支払いの方法もそれぞれ国によって異なっているので、先ず多くが自由診療制であることを知り、その上、その国の制度がどうなっているかを理解しておく必要があります。歯科医療の質を考えてみて、わが国より平均して少し高いと思われる国から、安心して受診できないような国まであります。大体、質の高いと思われる国は自由診療制の国であって、支払う金額はわが国の保険とは比較にならない高さが要求されます。当然、民間保険に加入しておくことが必然になってきます。
先に、歯科医療に関しては海外に出掛ける前に国内で十分に手当てをしてから任地に赴くべきであると述べましたが、日常の保健管理を十分に行った上で、海外では全員民間保険に入っておくことはこれからの常識と言って過言ではないと考えています。
問題は、何と言っても歯科医療の受診ができない地域での活動の場合。そのような地域は世界中に沢山あり、そのような地域でも多くの日本人が現在活躍を続けているので問題の生じた場合にどう対応したら良いか事前に十分に具体的な方法を示しておく必要があると考えています。
4.海外での歯科医療の受診
多くの先進国では、医療費の問題を除けば歯科医療受診に関しての問題がほとんど無いはずです。とは言え、医療というのは医師対患者関係が極めて重要な位置を占めているものであるから歯科医師数だけでは十分ではなく、先輩からのアドバイスを受けたり、先にその地区に居住している日本人からの情報を十分に集めておいて医師選択を誤らないようにするのは当然のことである。
問題は歯科医師の極めて少ない地域ではどうするかと言うことである。先ず、受診をしなくとも良いようにしておくことが肝要である。どうしても我慢ができないような症状の発生した場合には応急の処置だけを受けるようにしておきたいものです。その時には、少なくともその国、地域なりの歯科医師会と連絡をとって適切な歯科医師を予め調べておき、受診できるようにしておくべきです。やはり、日常的な口腔保健管理を十分に進めておき、特別な場合以外は受診をしなくても良いようにしておくことも肝に銘じておいて下さい。
5.世界の歯科事情が年々変化している
世界の事情は年々変化を示してきています。例えばタイ人が開業しているバンコク市内の診療所では患者全体の2/3は日本人であり、日本の約2/3の費用でかなり高度の歯科医療を受けているところもあるので途上国では良い歯科医療が受けられないと決め付けることもできない状況になってきています。歯科医療が必要な場合は、自分に合った歯科医師をどうやって見つけるかを日頃から考えておくと良いでしょう。
最近わが国は国民総生産(GNP)より国内総生産(GDP)が多く用いられていますが世界歯科連盟(FDI)が国民総生産を使用としているので1人当たりの国民総生産で、1999年資料をもとに経済の状況を示すことにしました。医療、特に、歯科医療の状況はその国・地域の経済状況と非常に関係の深いものであるから、人口や歯科医師数を含めて判断することは大事なことであると考えています。
各国の状況を述べる前に、歯科保健医療管理の基本は出発以前に、国内で日常的に進められ、口腔保健状態は、自らの管理によって守る体制ができていることを前提としておきます。
さて、この立場から考えて、いずれの国に駐在していても応急の処置のみであったり、定期的な検査や予防処置で済まされるようでありたいものです。北米においては歯科医療の質は、まず問題ないと考えてよいでしょう。中南米の諸国には多く日本人がおり需要は結構高いようですが、大都市は問題ないとしても辺鄙な地域にあっては受診も容易ではない所が多いはずです。
事前の対応又は準備をしておくことが必要でしょう。
オセアニアにあってはオストラリアとニュージーランドを除いて歯科医療が十分である国は見当たりません。
アジア諸国には多くの日本人が現在活躍しており、いずれの国も日本との関係が深いので日本で研修を受けたり、日本で博士号をとっている歯科医師も少なくないことから、当然、日本語の使える歯科医師も少なくないので事前にどこにそのような歯科医師がいるか調べておけば問題は少ないはずです。
いずれの国にあっても同じですが、どの地域であってもトップレベルは少なくとも問題はないものと言えるでしょう。必要に応じてその国の中心的な地域に行って受診することが望ましいと考えられます。
中近東諸国にあっては、実情は十分に知られていませんが、イスラエルを除いて歯科医療に関しては十分に恵まれている地域は無いように思っています。
ヨーロッパにおける歯科医療に関しては、少なくとも問題は無いと言ってもよいでしょう。勿論、すべての国に歯科医療が充足しているとは断言できませんがヨーロッパ連合が成立している状態であり、また、近くに適切な所が見つからなかったとしても、空路によっても、陸路によっても受診の機会を得るのは極めて容易な地域であるからです。
逆にアフリカ諸国はヨーロッパ諸国とは全く逆な国で、これらの諸国内で問題を解決するのではなく、それぞれ交通の便利なヨーロッパのいずれかの国まで行って受診するようにしておくべきでしょう。
ロシア及びその周辺国で活躍している日本人がどの程度いるかわかりませんが、歯科医療の点ではそれ程充実している諸国であるとは考えられません。
6.むすびとして−望まれる歯科保健医療の対応−
歯科医療が必要になった時には、どうしても歯科医師に診てもらわなくてはならないからその時の準備はしておく必要があります。それは自分自身が見つけるというよりは先輩、前任者から引き継げるように心掛けることが大事。そうでなかったら周囲の日本人から情報を早めに得ておきましょう。
しかし、歯科疾患の多くは慢性疾患で、生活習慣病と言われる範疇のものであることから、日常的な取り組みこそ大事であって、海外派遣であるかどうかの問題ではありません。如何に日本の産業界が日常的に歯科保健に取り組んでいかないとということのほうがはるかに大きな問題ですが、歯科疾患は自然治癒がなく、また個人の努力だけで完全に予防できるものではないので、海外に出掛ける前に十分にチェックして、必要な治療は完了してから出発すべきでしょう。
企業によっていろいろな事情もあって日常の歯・口腔の健康管理にまで手が出ないという状況にあるかも知れませんが、あらゆる場面を想定した対応策の準備だけは何とかしておくのが企業側の責任ではないでしょうか。日常の管理がうまくできないならば、すくなくとも海外派遣労働者とその家族には十分な民間保険に加入しておき、指定の医療機関を適切な地域に設定しておくとかなどは最低の義務ではないでしょうか。日本国内のようには世界中の何処をみてもアクセス良い医療機関、歯科医療機関は見当たりません。
急に、日頃の準備も無く海外への中長期の出張が決まった場合、歯・口の手当てまで間に合わないという状況が現時点で起こっても日本の企業の状況からは不思議ではありません。そこで、最低限の提言として挙げておきたいのは、かかりつけ歯科医がいるならばそこで、さもなくば、最寄の歯科医師のもとでできるだけ詳しく検査を受けて、できるだけ役立つ資料(健康情報)を整備しておくことを実行しておくべきでしょう。そうすることによって問題が生じた時に今、最も安く便利なe-mailを使用して医療相談を行い、症状によって対応策を歯科医師と検討が可能であり、応急処置で済むのか、しかるべき所へ行くべきかの指導もなされるでしょう。
たかが歯と思う人は、歯の苦しみを知らない幸いな人でしょう。しかし、されど、歯の苦しみは日常の業務にも非常に大きな影響を及ぼすものであること是非知っておいてもらい、日頃から十分な対策をたてておいてもらいたいと願ってやみません。 |
海外からの「診療内容明細書」「領収明細書」と「療養費支給申請書」を市町村国民健康保険課の窓口に提出します。外国語で作成された書類は日本語で翻訳添付が必要です。国保中央研究所で翻訳してくれます。
(翻訳料¥3,500〜4,000)
請求には、「上記書類一式」「印鑑」「世帯主名義の口座の判るもの(通帳等)」が必要です。
【海外での労災保険について】
海外で病気や怪我のために病院等で診療や手当てを受けた場合でも、労働者災害補償保険(以下、労災保険と略す) の適用を受けられる特別加入制度があります。
労災保険は、本来、労働者の負傷、疾病、障害または死亡に対して保険給付を行う制度ですが、労働者以外の方のうち、その業務の実情、災害の発生状況などからみて、特に労働者に準じて保護することが適当であると認められる一定の方に対して特別に任意加入を認めているのが特別加入制度です。詳しくは労働基準監督署にお尋ね下さい。 |
残っている歯が少なくなるとボケやすくなるということを聞きました。本当ですか? |
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《東北大学 渡邉 誠教授の研究グループは高齢者の歯やかみ合わせの状態がボケ予防にどのくらい関係しているかに関する研究を行い、 歯を残すことがボケ予防につながる可能性を指摘しました》
この研究は、平成14年度に仙台市内に住む70歳以上の高齢者を対象として実施した医科および歯科の総合的な健康診断の結果をもとに 行われたものです。健診で行ったMMSE(痴呆の程度を測る30点満点の聞き取り式テスト)の点数をもとに、受診した高齢者1,167名を、正常群 (28点以上)652名、痴呆の予備軍と考えられる軽度認知障害疑い群(22〜27点)460名、痴呆疑い群(21点以下)55名の3つのグループに分類しました。 そこで各グループの現在歯数(残っている歯の数)を比較したところ、正常群から順に、14.9本、13.2本、9.4本となり、MMSEの点数が低いグループ ほど現在歯数が少ない結果となりました。(表参照)
図 現在歯数と相関を示す脳の領域 |
表 |
図提供:
東北大学大学院歯学研究科
渡邉 誠教授)
拡大図
赤色の部分は歯数が少なくなるほど、容積が減少する領域。
(上段左、上段右、中段左、中段右、下段左、下段右は、それぞれ脳を前方、後方、右方、左方、 下方、上方から見た図。)
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MMSEの点数と人数 |
平均現在歯数 |
28点以上(正常)
652名 |
14.9本 |
22〜27点
(軽度認知障害疑い)460名 |
13.2本 |
21点以下
(痴呆の疑い)
55名 |
9.4本 |
さらに、高齢者195名のMRI(核磁気共鳴画像法)で撮影した脳の画像を用いて、歯やかみ合わせの状態と脳の萎縮との関係を調べました。
その結果、歯やかみ合わせを支持する場所の数が少ないほど、記憶に密接に関係する海馬を含む側頭葉内 側部や、計算や思考、空間の認識などの高次機能と関係する前頭・頭頂連合野に相当する領域の容積が明らかに減少することを確認しました(図参照)。 これらの部位はアルツハイマー病で萎縮が見られることで知られています。
さらに、高齢者195名のMRI(核磁気共鳴画像法)で撮影した脳の画像を用いて、歯やかみ合わせの状態と脳の萎縮との関係を調べました。
その結果、歯やかみ合わせを支持する場所の数が少ないほど、記憶に密接に関係する海馬を含む側頭葉内 側部や、計算や思考、空間の認識などの高次機能と関係する前頭・頭頂連合野に相当する領域の容積が明らかに減少することを確認しました(図参照)。 これらの部位はアルツハイマー病で萎縮が見られることで知られています。
このような結果は、高齢者における歯の数と痴呆の発病との関連について1つの科学的な根拠を示すものです。 なお、これらの研究結果は平成15年11月下旬のアジア・オセアニア国際老年学会議で発表されました。
<「高齢者の歯と痴呆」(東北大学大学院歯学研究科 渡邉 誠教授):日歯広報2月 25日号(1316号)改編> |
成人歯科健診で、むし歯が3本あると言われて、かかりつけ歯科医を受診したところ、6本あるといわれました。どうしてこんなに本数に違いが出るのでしょう? |
健診では、歯科医院ほど明るく口腔内を診ることができません。また、レントゲンなども撮影しないため、正確な本数はわからないと思ってください。かかりつけ歯科医での診断を信じて、説明をよく聞かれて治療を受けることが最善だと思います。健診はあくまで「目安」です。これは他の学校健診なども同様です。 |
今、授乳中の母親です。奥歯が痛み出したのですが、レントゲンなどが母乳に影響するのではないかと思い行けません。やはり、断乳してからのほうがよいのでしょうか。 |
レントゲン撮影は授乳中でも影響はありません。ただ、授乳中に影響が出る可能性があるのは、薬です。状態にもよりますので、一度かかりつけ歯科医に御相談ください。 |
出来合いの弁当やインスタント食品ばかりだと亜鉛不足になり、
味が分からなくなると聞きました。 |
味が分からなくなる味覚障害は、風邪、貧血、胃腸障害など様々な原因が考えられますが、その中でも共通して言えることは血液中の亜鉛が不足していることです。 舌の表面には、味を感じる細胞が集まってできた味蕾と言う器官が多数あります。この 器官の細胞は十日ぐらいで新しい細胞に生まれ変わりますが、これには亜鉛が必須です。 亜鉛は魚介類、海藻類、豆類、ごま、煎茶などに多く含まれており、それほど意識しな くても、バランスのいい食事さえしていれば、摂取量は自然にカバーできるものなのです。
しかし、最近はダイエットやインスタント食品など加工食品への依存が高まるなど、偏った食生活が広がる傾向にあり、若者にも味覚障害が増えてきています。 また食品添加物の中には、亜鉛の吸収を妨げる働きをするものもあるので、加工食品に頼り過ぎないことが大切です。 |
スポーツ飲料水は歯に良くないと聞きました。本当でしょうか。 |
スポーツドリンクは、いわゆるアイソトニック飲料水、つまり身体に適切な量と種類の電解質を含み、体液と同じくらいの浸透圧になるように調整した飲料水で、スポーツで汗とともに失われた水分と電解質の補給によく飲まれています。 スポーツ以外にも、下痢や発熱時の脱水症状の改善にもよく用いられています。
最近では、乳幼児にも急病の時に飲用させることが多いようですが、ドリンク自体が酸性になっており、砂糖も含まれているので、ほ乳瓶などで飲みながら寝てしまうと、大切な歯が虫歯のように溶かされてしまいます。 従って、条件が重なれば大人の永久歯にとっても当然よくありません。 毎食後、歯磨きを規則正しく行なっていればそんなに心配することではありませんが、乳幼児の場合は、水で薄めたり、寝付くときの飲用を避けるなど注意が必要です。 |
麻酔を打たれているけど、夜お酒を飲んでも大丈夫ですか? |
こんにちわ 。 何気なくインターネットで遊んでいたら貴医院のホームパージに辿り着きました。 院長あいさつといい、よくある質問といい、よくここまでのものができたものだと、感銘いたしました。今後の参考にさせていただきます。 今後ともご指導宜しくお願いいたします。 |
保険制度の改定にともなって、保険の算定条件が変わり、毎月のメンテナンスで行っている事でも、保険制度では三ヶ月に一度しか算定できない項目もあり、その関係で負担金に多少の上下が出る事もあります。 |
麻酔は打ってから2,3時間、人によっては5,6時間効いている事もありますが、唇を噛んだりやけどしたりなどに気をつけていただければ、ご飯も普通に食べていただいて結構ですし、お酒も問題ありません。 |
根の治療をする際に使うお薬であったり、レントゲンの現像液のにおいです。 |
レントゲンは、肉眼で発見できない歯間の虫歯や歯根の病気、歯を支える骨の喪失、 腫瘍などを発見するために撮影されます。子供の場合、顎内部で成長している永久歯の状態を観察し、異常があれば早期発見につながります。また治療の正確性を追求するため、その経過や結果をレントゲンで確認することもあります。また歯科でのレントゲン被爆量は健康上問題になる事はありません。 |
歯根治療中にエックス線写真を何枚も撮られました。
どんな意味があるのですか。 |
歯の根は目で見えませんから、目に見えるところにある虫歯を目で確認しながら、削ったり詰め物をしたりする種類の治療とは違います。
私たち歯科医は、歯の根の治療に対する技術と、それをサポートする器具、エックス(X)線写真を参考にして、目に見えない歯の根の治療を進めていくのです。
基本的に歯の根を治療する場合に撮影するエックス線写真は、治療する前に歯やその周囲の状態を確認するもの(術前診断)、治療途中の経過を観察するもの(経過)、詰め物をする前に空洞化した根の中の状態を確認するもの(確認)、根の中が確実に詰まっているかを確認するもの(術後)などがあります。
前述のように私たち歯科医の目で直接見えない歯の根の中の治療には、完ぺきに治療するためにも数枚のエックス線写真が不可欠となります。その時の被爆量は心配ない程度です。 |
奥の歯の内側の歯は、どのようにして磨いたらいいのですか? |
歯ブラシを真っ直ぐいれると下の前歯にあたってしまうので、歯ブラシを口にいれる時に、少し角度をつけていれると磨けるようになってきます。 |
口臭があり気になるのですが、原因はどんなものですか? |
口臭の原因はいろいろあるのですが、虫歯、歯の汚れ、歯周病、全身疾患が原因となっていることがあります。 |
歯医者さんでのレントゲンはどのくらいの放射能があるのですか? |
歯科におけるレントゲンは普段の生活でわたくしたちがあびている、宇宙線などの自然放射線とほぼ同じレベルで心配はありません。
自然放射線と診断用X線の比較したPDF資料が下記となります。
自然放射線と診断用X線の比較
(出展:全国歯科大学・歯学部附属病院診療放射線技師連絡協議会)
歯科治療を正確に進めていく上で、レントゲン所見は必要不可欠ですのでご協力ください。
しかし、念のため、妊娠している方は、あらかじめ担当医にお申し出ください。 |
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