下の義歯は上の義歯に比べ、舌がある関係で小さくしか作ることができませんが、かむ力は上下の入れ歯に同じようにかかるので、小さい下の入れ歯にどうしても大きな力がかかります。
さらに、下顎の入れ歯が入る部分には下顎隆起と呼ばれる骨の凸凹があり、噛んだ力が時に歯ぐきに一ヶ所に集中、痛みがでやすくなることが多くあります。
今回の相談も、食事時以外は入れ歯を入れている状態なので、入れ歯を入れるということには何も問題はないわけです。二、三回入れ歯を調整すれば痛くなくなり、かめるようになると思います。一度かかりつけの歯科医と相談されるとよいでしょう。
また、上下総義歯の場合、入れ歯がなければかめない状態ですから、入れ歯を使用しないことは食べる物に関して相当な制限を受け、食べたい物が食べられないといった状態が続くことになり、月日がたつにつれ、精神的にも身体的にも大きなダメージが起きる心配があります。
食べることは人間にとって生きていくための基本であり、喜びです。悪くする前に、一日も早く入れ歯を入れて食べられるように心掛けることが大切です。 |