妊娠している人がエックス線に被爆した場合、もっとも影響を受ける時期は受精してから三週までで、被爆の最大量は100ミリ・シーベルトと言われています。
歯科治療で用いられているデジタル撮影では、一秒の照射で生殖腺のうける線量は約0.001ミリ・シーベルト以下。パノラマ撮影でも約0.001ミリ・シーベルトです。従って約10万回の撮影で体に影響が出るくらいのわずかな線量なのです。 さらに、エックス線防護エプロンを使用すれば10分の1から100分の1に抑えることができます。
私たちが自然界から日ごろ受けているエックス線量は2.4ミリ・シーベルトと言われています。それと比較しても歯科用エックス線装置から受ける影響はほとんどないことが理解できると思います。 歯科治療のエックス線写真は虫歯や歯槽骨、顎関係の状態を把握する重要な情報となります。病状を的確に判断し、患者さんに分かりやすく説明する上で最小限のエックス線撮影は必要なのです。 |