「入れ歯」というとなんとなく、年寄りじみた気がしないでもありません。
でも、なくなった歯を悔やむより、入れ歯によって、これからの暮らしを快適にすることのほうがもっと大切です。
入れ歯の正しい使い方や手入れ法を知らないために、不便な思いをしておられる方も案外多いようです。
早く入れ歯に慣れて心豊かに健康な毎日をお送りください。
1. 楽しい食生活には欠かせません。
歯が抜けたまま放っておくと、食べ物をよくかむことができません。そのため、やわらかい物、小さい物など食べられる物が限られてきます。食卓を囲んでの一家団らんの輪の中に入れないことにもなります。そしてこのままでは食欲もなくなり、健康を維持することができません。入れ歯を上手に使いこなすことによって、食べ物がよくかめて、楽しくおいしく食べることができるようになります。そして多くの人達とグルメを通じての楽しみの輪が広がります。
2. 若々しさを保ちます。
歯が抜けたままで放っておくと、口元に張りがなくなってしわができ、だんだん老人的な顔つきになります。入れ歯によって、容貌が回復し、自信を持って明るい社会生活を送ることができるようになるのです。すぐれた技術と材料で作られた入れ歯は、以前と変わらない容貌を復活させ、生活にハリを与えます。
3. 明るい会話がはずみます。
特に前歯は、1本でも抜けると、その間から空気がもれて、うまくしゃべることができなくなります。歯が抜けたままのときに、もどかしく思われた会話も入れ歯によってスムーズにできるようになります。会話は、食生活と同じくらい、私たちの生活、特に、お付き合いには欠かせないものですから、入れ歯の果たす役割は、大変重要です。
4. 残っている歯と歯ぐきを守ります。
歯は、全部そろっていてこそ、その役割を十分に果たすものです。それが1本でも欠けたままにしていると、残りの歯に負担がかかり、健康な歯まで早くダメになってしまいます。また、歯が傾いたり、かみ合っていた相手の歯が、のびたりして全体のかみ合せが狂ってきます。さらに、口が開きにくくなったり、顎(あご)の関節が痛くなったりすることもあります。残っている歯と顎(あご)や口全体を健康に保つためにも、入れ歯は重要なものです。
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