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フッ素は3つの働きでむし歯を予防します。

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フッ素は3つの働きでむし歯を予防します。

フッ素は、どのようにしてむし歯を予防するのでしょうか。フッ素の働きは下記の通りです。

1. フッ素はエナメル質と結びついて歯を丈夫にし、酸に溶けにくい抵抗力のある歯質をつくります。

2. フッ素は細菌に作用して、むし歯の原因となる酸の生成を抑制します。

3. フッ素が酸で溶けてしまった歯の表面、すなわち、むし歯になりかけてた部分をもとにもどします。

私たちの歯の表面では、毎日、

むし歯がつくる酸で歯が溶ける
唾液の中のカルシウムが付着して修復される
酸で歯が溶ける
修復される

が繰り返されています。むし歯菌が酸を大量につくり(酸に溶ける)が優勢になると、むし歯になって歯に穴があいてしまいます。フッ素は、唾液中のカルシウムが歯に付着するのをサポートする力があるので、初期のむし歯をもとにもどすこと(再石灰化作用)ができるのです。


フッ素は自然界からの贈り物です。
フッ素というと、何か特別のもののように思われますが、じつは原始のむかしから地球上に存在して、人間や多くの生き物と深くかかわってきた元素です。土の中、海や川の水、大気、あらゆる植物や動物、もちろんわたしたちの身体にも微量ですが含まれています。
このフッ素は、人体を構成する元素の中で13番目に多い元素で「歯や骨の発育に必要な元素」として認められています。わたしたちは食べ物や、緑茶などの飲み物から毎日これを身体に取り入れていますが、それだけではむし歯予防に十分ではありません。そこでいま、水道水へのフッ素添加や、フッ素洗口、フッ素入り歯磨き剤などの利用が考えられているのです。


フッ素でむし歯予防。いまや、世界の常識です。
およそここ30年ばかりの間に、むし歯予防先進国では、子ども一人当たりのむし歯の数が大きく減少していて、一本もむし歯のない健康な子どもたちが増え続けているといいます。
ところが残念なことに、日本では、むし歯の数はそれほど減少していません。なぜでしょう。
答えはかんたんです。アメリカをはじめ、ヨーロッパの国々で、アジアではシンガポール、香港、韓国などの国々で、フッ素が広く利用されているのに対して、日本ではまだほんの一部でしか行われていないことがその大きな理由です。

フッ素が歯の健康に関係している、ということが発見されてから100年ほどの間、「フッ素をどう使えば安全で効果的か」というテーマで、たくさんの研究がなされてきました。その結果、アメリカでは飲料水のフッ素濃度を1ppmにすれば、安全にむし歯予防できることがわかり、1945年から水道水へのフッ素添加がはじまりました。
その結果、アメリカ国内はもとより、世界中でフッ素を水道水に添加するとか、さらには歯磨き剤に入れて使うとか、食塩に添加するというように、次々とむし歯予防にフッ素がとり入れられ、むし歯を大きく減らすことに成功しました。 このようにフッ素は、半世紀以上の長い歴史をもつ、安全で効果的なむし歯予防法なのです。

ところで、日本の動きというと、1969年のWHO(世界保健機構)の総会で、むし歯予防のための水道水フッ素添加の勧告決議に、共同提案国となり賛成してきましたが、実質的にはなんの進展もみなかったというのが実情です。現在、WHOやFDI(国際歯科連盟)のすすめで、120もの国々がいろいろな方法でフッ素を利用しています。日本でもようやくこのたび、厚生労働省がフッ素添加水道水の推進を正式に決め、遅まきながらも本格的な導入がはかられていこうとしています。
これからは「フッ素でむし歯予防」が、いっそう身近なものとなっていくことでしょう。


フッ素の使い方にはいろいろあります。
フッ素には、いろいろな使い方があります。大きくわけると〈全身応用法〉と〈局所応用法〉の2つになります。
    (全身応用法)
  • 水道水へのフッ素添加
  • フッ素添加天然水の利用
  • フッ素錠剤または液剤の応用
  • 食塩へのフッ素添加
  • ミルクへのフッ素添加
    (局所応用法)
  • フッ素塗布(専門家による処置)
  • フッ素溶液による洗口
  • フッ素入り歯磨き剤による歯みがき

フッ素は一生利用できるものです。子どもだけのものではありません。 歯は、生え始めてからの数年間がもっともむし歯にかかりやすいのですが、とくに乳歯の生えはじめる乳幼児ごろから、永久歯が生えそろう15歳ごろまでが最も重要な時期といえるでしょう。
しかし、フッ素の利用は乳幼児だけのものではありません。子どもから大人まで、ライフステージに応じてさまざまに利用できます。


フッ素の使い方  局所応用法

1. フッ素塗布 −フッ素を定期的に歯に塗ってもらいましょう−
  • これは、年に2回以上、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、定期的に歯にフッ素を塗る方法です。
  • この方法は、まだうがいが出来ない小さな乳幼児のむし歯予防や、永久歯が生えたばかりのお子さんのむし歯予防、中年以降の歯肉退縮にともなう根面むし歯予防に最適です。その際、定期的な歯科健診もかねて受けると安心です。
  • なお塗った後30分は、うがいや飲食をひかえてください。くわしくは、かかりつけの歯科医院や保険センターなどに相談しましょう。
2. フッ素洗口 −フッ素でうがいをしましょう−
  • 幼稚園や学校など集団で行うこのやり方には、フッ素洗口液で毎日うがいをする毎日法(週5回法)と、1回うがいをする週1回法があります。
  • この方法は、うがいが上手に出来るようになれば可能で、永久歯に生えかわる4〜5歳ごろから、永久歯の生えそろう15歳ごろまでがとくに効果が高いといわれます。
  • うがいは30秒〜1分間、洗口液が口の中全体にいきわたるようにします。
  • なお、洗口した後30分は、うがいや飲食をひかえてください。
  • 個人的に家庭で行う場合は、使い方などについて、かかりつけの歯科医院や保健センターに相談してください。
3. フッ素入り歯磨き剤による歯みがき −まいにち歯みがき−
  • 最近、日本の歯磨き剤には80%ぐらいの製品にフッ素が配合されています。フッ素入り歯磨き剤による歯みがきは幼児からお年寄りまで、もっとも身近に利用され親しまれている方法です。
  • 家庭で使用している歯磨き剤にフッ素が入っているか、確認してみましょう。薬用成分として、NaF(フッ化ナトリウム)やMFP(モノフルオロリン酸ナトリウム)と書かれています。

使い方のポイント −幼児編−

  • お子さんがうがいできるようになったら、夜寝る前に、歯ブラシに豆粒大のフッ素入り歯磨き剤を(幼児用ブラシの1/2の量)つけて、保護者がみがいてあげましょう。
  • みがいた後は、軽くうがいをさせてください。
  • そして、3歳を過ぎたころからはもう1回ふやし、1日2回みがくようにすると、よいでしょう。
  • なお、歯磨き剤はお菓子ではありませんので、チューブごと食べたりしないように、ご家庭できちんと管理しましょう。

使い方のポイント −大人編−

  • 1日にできれば2回、フッ素入り歯磨き剤で歯をみがきます。
  • そのとき、うがいの回数や水の量はなるべく少なくして、みがいた後は、
    しばらく飲食を避けるようにしましょう。

※素材提供:株式会社メディカルランド